2009年9月17日木曜日

治癒証明書 → そんなものはありません

治癒証明書、陰性証明書、診断書など、数々の証明をもってくるようにとする企業・学校等があるという報道がありました。

○新型インフル「陰性証明」求め無用受診殺到
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090915-00000615-yom-soci
新型インフルエンザの流行が広がる中、「感染していない」証明のために簡易検査を求める人の受診が相次ぎ、医療現場で混乱を招いている。 幼稚園や保育園、学校、会社などが、感染の拡大を恐れ、検査を受けるよう求めるためとみられるが、医師らは「少しの発熱で受診して、医療機関で逆に感染したり、重症者の治療が遅れたりする危険もある」として、無用な検査受診をしないよう訴えている。


そもそも新型インフルエンザにおいて、
  • 医療機関で行われる簡易検査の感度は10~70パーセント(CDC(米疾病対策センター))。陰性でも、かかっていないという証明にはならない。
  • 診断を確定するには、PCR検査(遺伝子レベルの検査)をしなければならないが、現在一般診療では行われていない。
  • 新型インフルエンザの場合、「発症後1週間、または解熱後2日を過ぎれば、他人に感染させる可能性はなくなる」とされていますので、治癒証明書は必要ない。

こうしたことが十分に浸透していないようです。

沖縄県立中部病院からのリリース
○インフルエンザと診断された患者さんとご家族へ完治証明書および診断書の発行について
 http://www.hosp.pref.okinawa.jp/chubu/influenza/20090826.html

ただでさえ患者殺到のなか病院の負担を少しでも減らすことが大切ですし、かかっていない人が陰性証明書をもらいに病院に行けば、そこで「もらってきてしまう」恐れが出てきます。

どの自治体でもこうした呼びかけを住民になさったほうがよさそうですね。
(本当は国がやるべきかな?)

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