2009年12月2日水曜日

2度かかることもある?

まずはニュースから。

○米の小児科医、新型インフルに2回感染
 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091125-OYT1T01107.htm

 米ウェストバージニア州の女性が新型インフルエンザに2回感染したことが分かった。
 地元紙チャールストン・デイリー・メールが24日、報じた。
 報道によると、この女性は小児科医で、8月に息子とともにインフルエンザを発症、検査で新型と判定された。10月に再び息子とインフルエンザの症状で寝込み、再び新型と判定された。米疾病対策センター(CDC)が両方の試料を検査し直したが、やはりどちらも新型だった。
 CDCは小児科医の問い合わせに「季節性でもまれに同型のインフルエンザに2回感染することがある」と説明したというが、一般的には、一度感染すれば免疫ができるため、二度はかかりにくい。

recombinomicsによると、8月、10月に母親(医師)と学校に通う息子が感染。
最初は周りも感染者が少ないため軽い感染で弱い免疫がついた。その後学校で流行し頻繁な接触により繰り返し暴露されると最初の弱い免疫では対抗できずにまた感染し発症。こうした弱い免疫をもたずに感染する前まったく健康だった人は、より深刻な症状につながる可能性があるとしています。
 http://www.recombinomics.com/News/11250901/H1N1_X2.html

実際、この米の例は レアケースかなと思っていたら、Twitter上で医師から複数回感染するケースが見られるという情報をいただきました。 詳しくは以下のページです。
 http://drkei.blogspot.com/2009/12/blog-post_02.html

一般には、最初のニュースの末尾にあるように1度かかると免疫ができるためワクチン接種は不要とされています。

もちろん周囲の状況にもよりますし、ご本人の体調・ハイリスクか否か、抗ウイルス薬の予防投与(早期投与)を行ったか、どんな症状が出たか、その経緯はどうだったか等にもよりますが、最初に感染したときしっかり熱が出る(抗体ができているか)等の状態だったかどうか、念のため医師と十分にご相談ください。